かつて我が国の死因として特徴的であったのは、肺結核でした。第二次大戦後、この肺結核は減少し始め、今では「脳卒中」「心臓疾患」がベスト3に数えられます。
このうち、とくに心臓疾患は文明病ともいうべきもので、やがて死因の第一位になるだろうといっても、過言ではありません。すでにアメリカ、スウェーデンの先進諸国の死因第一位は心臓疾患です。
心臓疾患の社会的素因として、ストレスとともに運動不足があげられます。交通機関の発達、生活様式の機械化、作業形態の変化は、私たちの運動不足にますます拍車をかけています。まさに文明病です。
この心臓疾患に、雲南田七人参は驚くべき薬効を示します。
まず、心臓の仕組みと、心臓病の症状について簡単にのべてみましょう。
心臓は四つの部屋から出来ています。その内に血液の逆流を防止する弁膜があり、大動脈から心筋を養う重要な冠動脈が分かれまして、心筋に血液を送っています。
血液は心臓から出て、再び心臓に戻ってきます。つまり、血液は循環の原動力が心臓です。
この血液循環には、身体の全身を廻る体循環と、肺を廻ってくる肺循環の二つがあります。
体循環とは、肺から心臓に戻ってきた動脈血が心臓から体の全身に送られて、酸素と栄養を供給し、炭酸ガスと老廃物を受け取り、それが静脈血となって心臓に戻ってくる循環のことをいいます。
肺循環とは、静脈血が心臓から肺に送られ、炭酸ガスを出して、酸素を肺から受け取り、動脈血となり、心臓に戻ってくる循環をいいます。
この循環が、順調に行われることが正常な状態なのですが、うまくいかなくなりますと、動脈血管がつまるとか、細くなるとかしますと、かえって心臓に負担がかかってきて、次にのべる諸症状を示すわけです。
(1)息切れ、呼吸困難
肺の血液が、心臓のポンプの作用のおとろえのために、左室から全身に送り出せない状態の場合です。
(2)心悸亢進
一般的には、頻脈の時に訴えることが多く、また脈の不整であるとき、胞壁と心臓の関係が重なって心拍に高まっていくときなどです。
(3)脈拍の異常
心拍が異常をきたしている場合、弁膜症、心筋症、不整脈、心臓神経症などです。
(4)胸痛
冠状動脈疾患による心臓の筋肉における酸素不足の場合に、とくに起こります。つまり、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、または、冠状動脈には異常が認められませんが、他の心臓の病気によって心筋が虚血を起こす場合、または、大動脈の中層が裂ける場合(解離性大動脈瘤)をいいます。
(5)むくみ
右心室の機能障害による場合が多いようです。
(6)チアノーゼ
血液中に多くの還元ヘモグロビンが含まれている場合、すなわち、先天性心臓病、心機能の低下により血液の抽出が不十分な場合です。
重い状態のときは、ショックを起こします。
(7)太鼓ばち指
先天性の心臓病です。
(8)失神
脳の血液が、減少することによります。つまり、アダムス・ストークス症候群、大動脈弁狭窄症などです。
(9)ショック
主なものは、心筋梗塞です。
(10)血圧の異常
大動脈弁狭窄症などでは、最高血圧が低くなり、大動脈弁閉鎖不全症では最低血圧が低くなります。
(11)心雑音
血液は、心臓から拍動的に駆り出されて、これに伴い弁膜の開閉が起こります。このとき心音を発するわけですが、この心音が主として弁膜性疾患で変化します。この音調の変化、つまり、心音の分裂が雑音になります。
(12)心臓の肥大と心臓の拡張
心筋が正常よりも厚くなるのが、肥大です。また、収縮力を高めるための現象で、心臓内腔が大きくなるのが拡張です。収縮力が不十分で、血液が十分放出されないときによく起こります。これらの肥大と拡張とは、しばしばいっしょに起こります。