近年、血液検査の技術が発達したことで、血液と病気との関連がより明確になってきた。ガンもまた、血液の循環や性状と深いかかわりがあって、血液の浄化からアプローチする治療方法が注目されてつつある。
ガンで言えば、もっとも問題なのは於血である。
検査をしたらガンであることがわかったとしても、それはいきなりガンになったわけではない。ガンになる前に必ず生体の機能に異常があって、それが徐々に進行してある日ガンとして認識されるわけだが、その前段階として、血液の中にたんぱく質が増えているなどの異常が現れているはずだ。
その段階で血液をきれいにしておけば、ガンの発生や全身転移を未然に防ぐことも可能なのである。
あるいはガンができていても、於血を解消することでガンが自然退縮するケースもある。
ガンができている患部は局所的であっても、やはりガンは全身の病気なのだ。
実際に私が体験していることだが、於血が解消されて血のめぐりがよくなったために、ガンが自然消滅したケースは少なくない。
その助けとなるのが、運動であり、食事であり、生活リズムである。
こう言ってしまうと、「何だ誰もがいっていることではないか」と興味をそがれるかも知れないが、健康管理には気を使っていると自信を持っている人でも、案外、そのやり方に誤りがあったりする。
今一度、自分の健康管理について再チェックしていただきたい。
そこまでまず、特筆しておきたいのが腸を整えるということである。
腸は、胃で消化された栄養成分を吸収するところである。これらの栄養分が肝臓で血を作るもととなるものだ。腸がうまく働かないと栄養分もからだに行き渡らない。どんなに異が消化しても、腸で吸収できなければ無駄となる。
がん治療、なかでも化学療法は体力との勝負といわれるが、栄養を吸収する腸が不活発では栄養を補給することができない。
血の循環がよくなれば、腸の働きもよくなるのだが、最近の食生活を点検してみると、食害という言葉があるように、腸自体もさまざまな老廃物で汚染されている。腸の壁に老廃物が蓄積されていけば、消化、吸収力は当然おちる。
その原因の一つがいうばでもなく、食生活の変化である。
雑穀類を多く食した我々が、欧米のような肉食中心の生活に変わるとともに増加して言ったのが、糖尿病や肝臓病などの成人病と大腸ガンである。
腸を掃除してくれる繊細質の摂取量が減少したために、さまざまな病気が増えてきた。この成人病や大腸ガンの発生率と野菜や雑穀類の摂取量との相関関係は医学的に証明されているのである。