これは器質性疾患によって、不正な出血がおこることをいいます。つまり、子宮の膣部や子宮粘膜のただれによって起こる場合、子宮の腫瘍、炎症など、また子宮の位置が正常でない場合、ホルモンなどの機能異常による場合があります。また、その他にも壊血病、悪性貧血、白血病、心臓病などを原因として子宮出血が起こる場合があります。これら正常でない子宮出血の治療は、その原因である病気を根本的に治すことが必要ですが、まず、早くこの出血をおだやかに、副作用なく止めなければなりません。生田七人参の内服で、身体の他の部分に何らの副作用も与えずに、止血します。次の症例があります。
重症の人にも効果あり
「黄性の婦人。年四旬を過ぎましても、月経による出血が止まりません。そのときは若かったので、おろかにも診療を受けるのが延びてしまいました。そして、常日ごろ、子宮出血を治療する薬剤を用いましたが、効果がありませんでした。そのうちに症状が進み、危ない状態になりました。そこで、《伝青主女科》中の老夫婦の子宮出血を治すところの処方を与えました。この処方により、症状が好転しました。その処方とは、黄し10g、当帰10g、桑葉十四片、田七人参細末三gを煎じたものです。この処方を続けて服用することによって、年若い女子の子宮出血に効果がありました。」